
人生はおもしろいなーと思います。ずうずうしくも80才までもし生きれるとしたら、ちょうど半分ぐらいのところ。振り返るといろんな方に出会って今があるわけです。幼稚園で出会って中学生までずっと絵を自由に描かせてくれた画家の小木麦先生。私の心にずっと生き続けてくれてる恩師です。
今日、お仕事でお会いした方のお話を聞いていたら、ふっと自分のなかに蘇ってくるイメージがあって、それは実家の玄関にいつもかけられていたねむの木学園のカレンダーでした。玄関に黒電話があった時代、寒い玄関でそのカレンダーとそこに添えられてる詩を眺めながら、いつも友人と長電話をしていたのです。ねむの木学園のカレンダーの絵はどれもほんとに月をめくるごとに素敵だなーと思ってました。母はねむの木学園のハガキもよく買っていたのか、家に沢山あって、祖父母に手紙を書くときなどはそこから好きな一枚を選ぶのです。
アートが好きなのは祖母もそうでした。博多の都会っこだった祖母の趣味は画廊廻り。今のおしゃれなギャラリーというより、ちょっと黴臭い小さな画廊です。祖母や母に連れられて足が痛いとあまり言えずについて行ってた日を思い出します。
そうした自分の育った環境で感じたすべてのことが自分の引き出しの中に入ってて、出会った人によって、その古い引き出しのなかから、ゴソゴソゴソと出てくるものはとても愛おしく感じます。すべてはつながってる。そう感じることが多くなる人生後半。これまで通り直感を大切に生きよう。
私達はこどもたちの引き出しの中にどんなものを入れてあげられてるんだろう。楽しみでもあり、責任重大でもあります。