宇宙と自分
切除で1週間で帰れるかなーと勝手に私たちは思い込んでいた。手術の後、先生から縫合手術になりましたと聞いた時は落胆の色は隠せなかった。でも、足にとっては、縫合手術で半月板が残った方がいいに決まってるし、先生の腕あっての手術。まだ若いし、綺麗な半月板だったので縫合しましたと。半月板が残ればまたスポーツもできる。しかし、縫合=入院=復帰が半年先になるわけで。キャプテンとして頑張ってきた息子にとっては、残された部活の日々、ほとんど絶望的となる。親の私たちは長い人生を思えば、ありがたいとも思えるのですが、本人は何のために手術にしたんだとショックと痛みとで悲しみ。あの晩のことはおそらく人生の中でずっと思い出す数時間だと思う。涙をふくしかできない私。怪我をしてから10日間、何がいいのか、手術がいいのか、手術しかないのか、どこがいいのか、なかなかハードな日々でした。これまで大きな病気も怪我もなくきたので、親としてまだまだ学ぶことはあるなあと思います。入院は1ヶ月ぐらい、もしかしたらもう少し早くできるかもと今日、本人から聞く。忙しい日々を過ごしてきた彼にとって体を休めるいい機会とも思えるし、心の中はどれだけ悔しいだろうと思ったり。毎日会いに行きますが、日々、私の気持ちもグルグルしています。長丁場となれば、できるだけ快適にしてあげようと思うので、wifiを頼んだり、珈琲淹れてあげたり(昨日まで部屋に一人だったので)殺風景な病室を何となく我が家風にコソコソしてみたり。wifiあったら私もそこで仕事できたりするので、一緒に過ごしたり。昨日はラボの友と先生夫婦が顔を見にきてくださり、私には見せない表情を見せてほっとしました。yoshiが持ってきた本「宇宙は無数にあるのか」。手術後の痛みに耐えながら、3時間水も飲めずただ時間が経つのを待つ苦しい時、この本を片手で読んでいた。次の日も読み続け、昨日、来客に話していた言葉「手術後に読んだ本が宇宙の本だったから、僕の1ヶ月なんて、小さな取るに足らないことだと感じたと」。ああ、いろんな苦境は人を成長させるなあと思いました。まだしばらく支える日々は続きます。おら、できる限り、支えるだ。
by bagel70
| 2018-01-23 22:20
| こども
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