白浜から帰った次の日は、娘と岐阜に車を走らせていた。実は、ここ数ヶ月、ワンコの里親サイトを日課のように見ていて、もう一匹家族に迎えたいなあという想いが沸々を沸いていたのです。チャーリーとライナスという2匹をずっと暮らしてきたということ、ワンコ好きなハッチに仲間を作ってあげたかった気持ち、いやでも大変だぞっという自制する気持ち。公園が裏にあって自然豊かで家にはまだまだスペースはある。このスペースで少しでも幸せになってくれるワンコがいたら幸せにしたいという気持ち。本当は繁殖犬の子たちの余生を幸せにしてあげたいと思っていたのですが、なかなかご縁がつながらず。(今思えば、ご縁がつながらないということは、まだまだ私には力不足だったのかもなあ)さらに、娘がドイツへ発った後の淋しさに自分がどうなるんだろう〜という不安と。もう一つ深く傷ついた出来事があって、何か純粋なものにただただ気持ちを向けたかったという想いもあったのです。
信頼してた娘がいなくなり、新しい子犬が来るという出来事は、ハッチにとっては少し酷かもしれない大丈夫かなとも、いっぱい考えたけれど。一夜にして、縁が繋がり、たくさんの里親候補の中から、我が家に来ることが決まった同じ白い子犬との不思議な縁は、きっといろんなことを乗り越えていけるほどの力なのかもしれないと思いました。これまでも流れを大切にして生きてきた私、もちろん家族の賛成もあってこの流れには愛しかないんだから。大丈夫!とみんなの後押しもあり、迎えに行きました。(2週間前に迎えた子犬、小さなお子さんにアレルギーがでたということで、情がうつらないうちに幸せになるお家を探したいと、さらに、ハッチのインスタを見て一緒に幸せに育てて欲しいと託されました。)
名前はリラ。娘がつけました。フランス語で花の名前らしい。リラですっとお散歩の時に伝えると、花の名前ね、と何人かの素敵なマダムに言われました。マダムすごい。この辺は素敵な方が多いー。小さい頃飼っていたミックスの子、ベラ(父と母が留学時代チェコでお世話になった方の名前らしい)は、女の子だったけど、それ以来の女の子です。チャーリーもライナスもテトもBOYなのです。この女の子のホワホワした可愛さはなんなんでしょうか。いや、このなんだまろーんとしていて、かつ芯が強い感じ。バイヤス(偏見)でなくて、不思議なほわほわ感。さらに身体は小さいのになかなかたくましく、強いリラ。社交性がすごくて、人大好き犬大好き。食欲がすごいところもつむぎっぽいなあーと、重ねてたりして。そう、子犬を育てるの、楽しいー。最初の頃は、ハッチがいじけてたりすると、胸がぎゅっとなってどうしようっと落ち込んだりもしましたが、気持ちを寄せすぎてもよくないと思い、君たちは私がいや、私たちが絶対幸せにするぞ!と強い思いでいることが大切だなと思い、ようやく3匹の生活にみんなが慣れてきた頃です。って完全にほんとに子育てですね。
子どもが巣立って、ようやく自分のことできる〜っと喜ぶ人もいれば、まだまだ育てたいって想う感情が生まれて来るとはね。子育て中も好きなことさせてもらっていて、抑圧された気持ちなどがなかったのかもしれない。
3匹になって、猫のテトがリラを色々教育したり、遊んだりと仲が良くて、そういうシーンを見るのも、たまらなく楽しい。(そのシーンを家族で共有して、かわいいーと目を細めて喜ぶってのが1日の大半を占めてる我が家、やばい)ハッチも戸惑いながらも、受け入れてきて。迷惑そうにもしてるけど、興味もあって、きっと数年経つといい仲間になると思う。
最近、ほんとそうだなと思った言葉があって、どこで見たんだろう?人生、選択に迷った時は、面白くて大変な方を選べと。それは、私もほんとにそうで、一筋縄ではいかない、大変だけど面白い方を選んできました。結果、楽しすぎるっということがたくさん。
皆さんも、人生の選択があった時、守りに入らず、体と心が元気だったら、大変だけど面白そうな方を選択してみて!そして愛がある方を!一度しかない人生だから、ね。
ということで、飼育員みたいに忙しい時間も多いし、一方でみんなが寝ている時間は、穏やかな幸せしかない〜と心底、癒されてます。動物との暮らしは、責任も伴うし、時間やお金もかかるし、たくさんのことを考えなきゃいけないけど。みんなで生きてるっというなんとも言えない多幸感。多様性。人生が豊かになると思います。今も、たくさんお家を待ってる子達がいて、できれば買う選択だけじゃなく、ペットのおうち(アプリ)など里親という選択も考えて、それぞれにいい出会いがあると嬉しいなと思います。